先週は、年間で研修に入らせていただいている会社の研修でした。

こちらの企業様は、当初はホスピタリティ研修を希望され、ホスピタリティ　　マインドやおもてなしマナーを伝えていました。

ですが、伝えるうちに、マナーよりも社内のコミュニケーションがうまくいっていないために、おもてなしが徹底できない！社内コミュニケーションを強化する研修をお願いしたい、とご希望を受けシフトチェンジ。

年間を通して、少人数で、毎年受ける方を変えて、お伝えするようになり、今年で既に4年目。

毎年ご依頼いただけること、心より感謝しております。

私の研修では、基本的に研修の最初に、必ず目標を掲げてもらいますが、どの方もおっしゃるのは会社の風通しが悪い、報連相が出来ていないということ。

そこで、先週は、報連相を今よりもよくする為に出来ることを皆さんで話し合ってもらいました。

皆様、問題意識は持っています。

それをどう解決すればいいのか、が分からず、皆が不満を抱えている状態。

ですが、1度の研修では意識をガラッと大きく変えるのは、よほどの事がないと難しいものです。

ましてや自分からお金を払って受けている研修ではなく、会社から受けるよう言われている研修なら尚更です。

ですので、私は、大きな変化を今求めるのではなく、今出来る小さな一歩は何なのか、を自分自身で考えてもらうように働きかけています。

人間誰しもコンフォートブルゾーン、カンファタブルゾーンというものがあります。

これは、どちらも「居心地の良い場所」という意味です。

今、何もしない事で多少の窮屈はあるかもしれないけれど、自分から変えることは勇気がいる。面倒くさいと思って結局は何もしない。結局は動かない事が楽なのです。

ですが、ずーっとこの場所にいたままだと人間は成長しないのですよね。

ほんの少しの勇気が、新しい世界に繋がる。

そしてほんの少しの勇気を出せた自分が好きになる。

そういう繰り返しで、人は成長し、会社の成長にもつながるのではないかと思います。

少しの勇気を出す為にそっと背中を押す存在、社員研修ではそんな存在でありたいと思っています。