多様性という言葉が定着しつつある昨今ですが
それでも、人と比べてしまって苦しくなることが
あるのではないでしょうか。
かく言う私もそうです。
小さなころから目の前の家と斜め前の家には同級生。
学年は違うけれど同じ年生まれの従姉妹も3人。
そんな環境で生まれ育った私は、周りからも比べられたし
自分自身も勝手に対抗意識を持ち、比べて出来ない事
比べてないものにフォーカスをして、落ち込んだものです。
「ないない」に目を向けると苦しくなりますよね。
実際、私もこの仕事を始めた頃、同業の方の活躍を目にする度
自分と比べて、色んなマイナスな感情が沸き起こり、涙が
止まらなくなった事があります。
でも、そんな時、新入社員のフォローアップ研修でお世話になった
企業様から、お礼のメールをいただきました。
私で良かった。またお願いしたいと、感謝の言葉が綴られていました。
その時気づいたんです、私はないものばかりに目を向けているけど
あるものに目を向けていなかったな。
私を信頼して大切な社員さんの教育を任せてくれる会社がある。
なのに、なぜ他の人を羨ましく思っていたんだろう。
今の自分のありがたい環境に感謝できていない証拠ではないかと
大泣きの後、憑き物が落ちたかのように前向きになれました。
そんな気持ちになれると不思議なことに、ライバルではなく
同業だからこそ、何かあった時に助け合える仕事仲間になりたいと
思うようになり、実際に今、沢山のライバルでもある同業の
講師仲間に支えられて仕事をしています。
比べる対象=「ライバル」という存在がいるのは
良いことでもあると今は思います。
競争意識から成長出来たことってありませんか?
実は、息子もライバルがいたからこそ、驚く成長をしたことがありました。
一昨年、なので息子が3歳になった頃、週末になると
プールに遊びに行っていました。
ですが、何度来ても、足がつかない場所では、
ママやパパにしがみついたままで、顔を水につけるなんて出来ませんでした。
そんな息子が、偶然同じ保育園のお友達が来た途端・・・
今までしがみついていたのに、手を放して腕に付けた浮き輪だけで浮きはじめ
お友達が水面に顔を付けると、同じように顔を水につけ遊び始めました。
お友達が水泳上手なのかと聞いたら、実は初めて浮き輪だけで泳ぎ
水面に顔を付けたとの事。
何度もチャレンジしても出来ない~と泣いていたのに
お友達というライバルがいたことで、お互いにあっという間に
自分の壁を越えられたんですね。
人と比べる=ライバルがいるのはけして悪い事ばかりではない。
もし人と比べて苦しくなったら、今あるものに目を向け、
その人のお陰で成長できることを見つけてみてはいかがでしょうか。